教育相談だより 1「声掛けのしかた」


⌚令和3年8月10日投稿

今月から教育相談についてのコラムを連載します。気楽に読んでみてください。

 

今月のテーマは声掛けのしかたです。中学生くらいになると親と口を利きたがらないお子さんへどのように声をかけたらいいのか悩んでおられる親御さんがいるようです。

小学生の頃はあんなに楽しそうに学校での出来事や友達のことを話してくれたのに、中学生になったらほとんど話さなくなってしまい、ついつい勉強をしているのか疑っていたり、成績が下がることを親が不安になっていることをぶつけてしまいます。その結果、状況はさらに悪化して子供の機嫌はよくなるどころか「もう放っておいて」とか時には「うるさい」などの返事がかえってくるのがオチです。

ではこんな時にどのように対応したらよいのでしょうか。まず一つ目に親の不安を解消することです。担任の先生、部活動の顧問の先生などに学校でのお子さんの様子を聞くこともよいと思います。ただし、先生に聞きにきたことを子供に伝わらないようにするという先生とのチームワークが大切です。お子さんが「余計なことを先生に聞いてほしくない」という気持ちになることを防ぐためです。

次にお子さんとの人間関係について親の気持ちの整理をしましょう。一言で言うと「子離れのすすめ」です。お子さんは親離れして大人の世界へ足を踏み入れたい気持ちと不安な気持ちの間で揺れています。少しの距離感を保ちながら温かく見守る気持ちで接することです。要約すると「手は離しても目は離さない。目は離しても心は離さない。」という接し方です。

そこで大切なのが声掛けなのです。親は子どものいいところよりも気になるところを見つけるのが得意です。また、人生の先輩として指示したり心の中を詮索したり決めつけることになりがちです。これでは気持ちの交流はできません。気持ちを楽にして「最近どう?」とか「困ったことがあったら話してね。」ぐらいのサインを出しておきましょう。すると時機はいつになるかわかりませんが、お子さんの方から突然「ねぇちょっといいかな?」というような言葉が出るようになったらチャンスです。お子さんと同じ方向を向いて一緒に悩んだり考えたりしてあげましょう。

親も子も完璧な存在ではないのです。そのことをお互いが認め合い共に成長していくことが子育てです。言い換えれば子育ては期間限定の楽しみなのです。今を楽しんでいきましょう。