教育相談だより 6「子どもの成績への反応について」


⌚令和3年11月4日投稿

 

 どんな子どもでも自分の成績が上がれば嬉しいはずです。ところが、それに対する親の反応の在り方次第で子どもの次の一歩の踏み出し方が大きく影響されるのです。次に挙げるのは子どもの成績への親の反応の例です。子どもが嬉しかったり、やる気がでたりすると思う反応と逆に嫌だなーと思う反応とに分類してみてください。

 

     担任の先生があなたの成績をほめてくださったわよ。

     どうしてこんな悪い成績なの?

     前回より良くなってきたね。あなたはやればできるんだよ。

     隣のA君はあなたが寝ている時間も勉強しているらしいよ。

     ここはもったいなかったね。この次は問題をよく読んでから解けば大丈夫だよ。

     私があなたの頃はこんな悪い点数は取らなかった。親としてがっかりだね。

     今すぐ成績が上がらなくても、いつか自分の実力になるから大丈夫だよ。

     お前の点数がいいということは試験問題が簡単だったのだろうね。

     100点はなかなか取れない。ここまでよく頑張った。

     100点取ったからといって油断してはだめだ。

 

さあ、どうでしたか。中には自分にも当てはまるものもあったかもしれませんね。ほとんどの方がお分かりだったと思うのですが。奇数番号の反応の後は子どもが嬉しくなったり、次に向かってやる気が出ると思われるものです。もちろん偶数番号の反応はその逆です。親が良かれと思って発した言葉や態度が、子どものそれからの意欲や行動を良くも悪くも左右するのです。

 

 子どもの成績について、親として心掛けてほしいことをまとめておきます。できることからやってみてください。

 

 〇ほめられるところをまず探して、きちんとほめてあげましょう。

 〇できなかったところは責めたりせず、次回のために気をつけることをアドバイスしてあげましょう。

 〇いい成績に対しては、他の子どもと比較せず、さらに上を目指すような反応ではなく、ストレートにほめてあげましょう。

 

  二宮尊徳が「可愛くば、五つ数へて三つほめ、二つ叱って良き人となせ」という言葉を残しています。五つの対象を見つけ、そのうち三つをほめ、残り二つを𠮟るという姿勢が人間教育の基本であるということでしょうか。大切なのは、ほめる割合が叱る割合より多いということですね。それによって良い人材に育っていくということでしょう。